美人ビューティブロガーとして知られるジジ・ゴージャス。初めはゲイとして自認していたものの、後に女性として生きる道を選択。そして今回、恋愛対象が女性だと明かしました。そんな彼女からは、セクシャリティやジェンダーを超えて自分らしく生きる勇気をもらえます!
ジジ・ゴージャスって誰?
source/POP CRUSH
カナダ出身、現24歳のユーチューブブロガー、ジジ・ゴージャス(Gigi Gorgeous)。バービー人形のような抜群のプロポーションに美しい顔立ちの彼女、本名グレゴリー・アラン・ラッツァルトといい、実はトランスジェンダーなのです。
2008年にユーチューバーとして活動を開始、主にメイクのハウツーやファッションアドバイスを展開しています。8年前の時点ではゲイとカミングアウトしており、男性としてメイク方法を紹介していたんです。しかし、2013年にトランスジェンダーであることを告白したジジは、性転換を終え女性として生きることを選択。その後も彼女の人気はとどまることを知らず、現在YouTubeアカウントだけで240万人のフォロワー、Instagramにも210万人のフォロワーを抱えています。
モデルや女優としても活躍の場を広げ、米リアリティ番組『Project Runway/プロジェクト・ランウェイ』をはじめ、数々の TV番組やCM、雑誌に登場。2014年にはLGBTユースの活動家に贈られるLogo TV の賞を受賞しています。
女性と恋に落ちてレズビアンと気付く
source/Gigi Gorgeous’s Twitter
そんな大人気のジジが、この度YouTubeを通してレズビアンであることをファンにカミングアウトしたのです。ゲイ、トランスジェンダーを公表したことに加え、これで3度目の告白となります。ゲイやトランス女性の恋愛対象は基本的に男性とされることが多いですが、ジジは女性が好きなトランス女性=レズビアンということ。
ビデオを通して、ファンに自らきちんと伝えることをモットーにしているジジらしく、今回も「私は、そこで(ビデオの前で)自分のセクシャリティに疑問を感じている人たちに伝えたいの。何が普通なのか、これでいいんだと思うためにどうすればいいのか悩んでいる人たちにね」とビデオで語っています。
彼女自身も自分のアイデンティティに驚いているそうで、加えて「誰にも分からないことよ、だって私のセクシャルアイデンティティだもの。でも、他人に主導権を握らせないで。こんなの自分じゃない、と思うことに口出しさせちゃだめ。あなたがあなたらしくいれるように立ち上がらなくちゃ」と、他人によるラベリングやカテゴライズよりも、自分がどういたいかを優先すべきだと強調しています。
ジジがレズビアンだと気付いたのは、ガールフレンドであるモデルのナッツ・ゲッティ(Nats Getty)と恋に落ちたからだそう。
「今まで色々な男性とお付き合いして、交際経験を重ねてきたけど、彼女に会うまでこんな気持ちになったことは今まで一度もなかったわ。それで私レズビアンだわ、と悟ったの」
レズビアンだと公表する前からナッツとのお付き合いを始めていたそうで、今は毎日が本当に幸せだと嬉しそうに語っています。ナッツはシスジェンダー(身体的性別と自分の性自認が一致)のレズビアンです。
誰もが人生の旅路を歩んでいて、変化は個人の決定意思にあると話すジジ。「人生にはいろいろなことが起きるし、人も変わるもの。なんで変わったのかとか、何がそうさせたのかということではなくて、人は変わるという事実があるだけ」
まだ24歳と若いトランス女性がレズビアンとしてカミングアウトすること自体、例が少なく珍しいと同時に、多様なセクシャリティやジェンダーのあり方を示す良いきっかけとなったことは確かです。時にセクシャリティやジェンダーは流動的なもので、こうでなきゃいけないというルールはないんですよね。
ジジは、トランス女性・レズビアン両方のアイデンティティーを大切に今後も活動していきたいとのことです!
Top Photo/WE THE UNICORNS
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