8月5日に開幕を控えたリオデジャネイロオリンピック。前回は、カミングアウトしている42名(現時点)のLGBTIアスリートの内、男性10名をご紹介しましたが、今回は女性アスリートにフォーカスしていきたいと思います!
01.Helen&Kate Richardson-Walsh/ヘレン&ケイト・リチャードソン=ウォルシュ
source/BBC
ともにイギリス代表の(フィールド)ホッケー選手。ヘレン34歳、ケイト36歳。
17もの国際大会でともにチームを勝利に導き、ロンドンオリンピックでは銅メダルを獲得しています。その後すぐに結婚。
夫婦でオリンピックに参加できるなんて、とても素敵ですね!
02.Brittney Griner/ブリトニー・グライナー
source/ESPNW
アメリカ合衆国代表のバスケットボール選手、現在25歳。
身長が203cmもあるブリトニーは、高校時代よりダンクシュートを決めていたそうで、WNBAドラフト1位でフェニックス・マーキュリーへ。
彼女は2013年にカミングアウト。幼い頃はひどくいじめにあっていたそうで「辛かったわ。周りと違うってだけで標的にされていたの。背がでかかったり、セクシャリティだったり、すべてよ。小さい頃は嫌だったけど、年齢を重ねるにつれ気にならなくなったというか…自分を愛する方法を学んだのね」と語っています。
03.Larissa Franca/ラリッサ・フランカ
source/ZIMBIO
ブラジル代表のビーチバレーボール選手、34歳。
様々な大会で優秀な成績を収め、ロンドンオリンピックではペアで銅メダルを獲得しています。
2013年にカミングアウト、パトーナーである同僚のリリアン・マエストリーニと結婚しています。
04.Maartje Paumen/マールチュ・パウメン
source/WIKIMEDIA COMMONS
オランダ代表の(フィールド)ホッケー選手、現在30歳。
2006年よりオランダのホッケーチームを成功に導いてきました。
レズビアンであることをオープンにしている彼女、オランダの国自体がとてもLGBTに寛容な国なんですよね。1993年には性的指向に対する差別廃止、2001年には同性婚が法的に認められています。
05.Nicola Adams/ニコラ・アダムズ
source/sky SPORTS
イギリス代表のボクシング選手、現在33歳。
ロンドンオリンピックでは、女子フライ級金メダルを獲得しています。女性としては初の快挙となりました。
彼女はバイセクシャルと公言しており、UKで最も影響力のあるLGBTのひとりとして注目されています。
06.Melanie Henique/メラニー・エニク
source/Score n’co
フランス代表の水泳選手、現在23歳。
2011年に上海で開かれた世界大会で、見事メダルを勝ち取った当時18歳のメラニーは、一気に水泳界のスターへ仲間入りを果たしました。
カミングアウトしているのですが、2015年にヘイトクライムの対象になり鼻を骨折するという被害も。
「フランスでは反LGBTの思想がはびこっていることに気付いているわ、残念ながら。それは人種差別よ。どんな形でも差別は良くない、そして咎められるべきだと思う」
07.Nadine Muller/ナディーン・ミューラー
source/ZIMBIO
ドイツ代表の陸上選手、円盤投、30歳。
10代の頃より、ジュニアチャンピオンシップでメダルを勝ち取っており、それからというもの様々な大会で良い成績を収めています。
2013年の大晦日に、パートナーとめでたく結婚。
08.Dutee Chand/デュティ・チャンド
source/Bollywood Color
インド代表の陸上選手、スプリンター、20歳。
デュティは高アンドロゲン症に悩まされており、体内のテストステロンのレベルが基準値より高い(ステロイド摂取と同様の作用と言われている)という理由で、国際陸上競技連盟より参加資格を失っていました。しかし、体に変化を加えたくないという意思の元、申し立てをした彼女は裁判で見事勝利、高アンドロゲン症の優位性を証明できない限り、参加資格剥奪は認められないという結果に落ち着きました。
彼女のプライベートが公になったこと、また性的屈辱を味わされたことを含め、裁判には勝利したものの、デュティにとっては快い内容ではないはず。オリンピックでの活躍に期待しましょう。
09.Angel McCoughtry/エンジェル・マコートリー
source/Angel McCaughtry
アメリカ合衆国代表のバスケットボール選手、29歳。
ルイビル大学在学中から2006-07プレイヤー・オブ・ザ・イヤーに選ばれるほどの腕前の持ち主。卒業後にWNBAドラフトよりアトランタ・ドリームに所属、後トルコのクラブにも所属し、ユーロリーグにも出場しています。また、アメリカ代表として世界選手権にて二度、またロンドンオリンピックでも金メダルを獲得しています。
そんなエンジェルは、昨年自身のInstagramにて婚約者であるブランデ・エリーゼを紹介、カミングアウトしました。
「私たちは友人を失ったし、家族も動揺が隠せないみたい。宗教を冒涜しているって。でも、私が知っていることは、愛とは素晴らしい感情だということ」
10.Caster Semenya/キャスター・セメンヤ
source/THE DAILY BEAST
南アフリカ共和国代表の陸上選手、トラック&フィールド、25歳。
インターセクシャルであるキャスター。2009年の世界大会にて金メダルを獲得するものの、国際陸上競技連盟に医学的な検査を求められます。メダルの剥奪はなかったものの、検査結果が公にされたことで、世界中からバッシングを受けることになった連盟。また、キャスターに対し非公式な自粛を求めていたことも分かりました。
キャスターは「神様が私のあるべき道を作った。だからそれを受け入れています」と以前雑誌のインタビューに答えています。
2015年には彼女であるバイオレットと結婚しています。
【番外編】レズビアンが多い女子サッカー界!
Michelle Heyman/ミシェル・ヘイマン
オーストラリア代表、28歳。カミングアウトしたことで周りの反応が気になって仕方ないけど、やっと幸せになれたと語っています。
Stephanie Labbe/ステファニー・ラッベ
Stephanie Labbéさん(@stephlabbe1)が投稿した写真 –
カナダ代表、29歳。アメリカンチームでもプレイしています。Instagramでは彼女と仲睦まじい姿もアップしています。
Megan Rapinoe/ミーガン・ラピノー
アメリカ合衆国代表、31歳。インタビューにてカミングアウト、特に隠すつもりはなかったけど、誰も聞いてこないから……と答えていました。
Lisa Dahlkvist/リサ・ダールクヴィスト
Happy to be back with the team 😊 #psg #bildbyran
Lisa Dahlkvistさん(@lisadahlkvist)が投稿した写真 –
スウェーデン代表、29歳。地元の雑誌にてカミングアウト、妻と娘がいます!
Katie Duncan/ケイティ・ダンカン
Literally on the #RoadToRio. Super excited! Bound to have loads of fun with this one! @betsyhassett12 #Rio2016 pic.twitter.com/JBlBiokCkw
— Katie Duncan (Hoyle) (@ktduncan14) 2016年7月19日
ニュージーランド代表、28歳。以前、同国でサッカー選手だった、プリシラ・ダンカンと結婚しています。
(写真左。坊主にしたようです!)
Caroline Seger/キャロライン・シーガー
Looking forward to represent the best club in Europe, Lyon here I come!
segercarolineさん(@segercaroline)が投稿した写真 –
スウェーデン代表、31歳。ずっとレズビアンであることを隠していたそうですが、2013年に決意を固めてカミングアウト。
スポーツと性的指向は関係ありません。彼らが自分らしく、本領を発揮できることを祈っています。とはいえ、日本のアスリートたちも応援しなくてはいけませんね!
男性編はこちら!
