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2016.06.13

【編者の雑談】無意識にLGBTを受け入れてる!?〜ジェンダーレスを紐解く〜

ここ最近のファッションの目紛しい変遷は、懐古主義をうたいつつも現代の空気感をモノにしている。中でも注目すべきキーワードが“ジェンダーレス”と言えるだろう−−男女の境界を踏み越えたファッション、さらにはライフスタイルまで派生。今回は、このキーワードを紐解いていきたい。

 

 

性別を超越した“らしさ”を追求

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source/QUARTZ

 
90年代ファッションのムーヴメントをはじめ、80年代・70年代と、各ブランドの発表するコレクションは当時の前衛的なファッションを落とし込んできた。
その中でいかにして個性を発揮し、イマドキな空気感を演出するか。

 

近年アジア人をはじめとし、中世的な出で立ちのメンズ、メンズよりもクールで男らしいレディースが増えて来ているが、まさにここが旬なのだ。“着る人ありき”という感覚が今になってようやく戻って来たのだ。

 

メンズの象徴的ファッションとも言っていたセットアップをこなすスマートな女子はもちろん、敢えてオーバーサイズのメンズアイテムを身に纏う人もちらほら。逆にドロップショルダー、派手色、スカーフ、九部丈パンツなど、メンズに関しても同様にフェミニンな要素が増えて来ているのはお分かりだろう。

 

ここで間違えて行けないのは“ユニセックス”とはまた違うということ。ユニセックスは「男性でも女性でも着ることのできる洋服」のことであり、つまりはそこに男らしさ・女らしさを求めてはいないと言うことである。それに比べて、“ジェンダーレス”のムードは着る人の性別を超え、新しい可能性を見出してくれるものなのである。

 

 

清潔感を生み出すメンズ美容

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source/Deals Lama

 
またここ最近、メンズがネイルや日焼け対策を行っていることをご存知だろうか。美容と一口に言っても「キレイになりたい」が男子の本音ではない。
例えば、自宅や部屋が綺麗な男性に対し悪印象を持つ方はいるだろうか。いい匂いの男性を嫌う人はいるだろうか。いや、きっといないだろう。

 

要するに“手入れの行き届いていること”、 “若々しくあり、自分の人生の青春時代を謳歌したい”という気持ちの表れなのだ。

 

ネイルと言っても、なにもマニキュアを塗ることだけではない。爪を磨くことで清潔感が生まれる、たったそれだけのこと。しかし、無意識下で手元を気にしている、気になってしまう、という一番動作の付随するパーツに反応する動物的本能を逆手に取っているということだ。良く動く手元には良く視線が行く、そしてその部分が綺麗なだけで、その人の印象がグッと上がるものだ。

 

また、肌ケア、ヘアケア、そのすべてが美容と一括りにでき、ビューティ業界もメンズ向けの商品が急増してきているのもそのムードがあってこそ。先日紹介したTOM FORDの眉用ジェルコームなんかも良い例だ。他にも、女性にも人気の高いオーガニックのものからトレンドのものまで、その幅は広い。詳しくはまた後日……ということにするが、メンズ美容に対する受け入れも敷居が低くなり、自然とそれを受け入れいている人が増えてきていると言えるだろう。

 

 

仕事と家庭内の役割の変化

1606133source/Pinterest

 

働く女性の急増により、家庭内の動きも顕著になって来た。バリバリメンズを従えて仕事をこなす女子。炊事洗濯に楽しさを見出す男子。憲法改正や企業の規則変化もそのひとつと言えるだろう。育児休暇を男性が取得出来る企業が増え、産前産後の女性への法律や仕事復帰への協力体制も、過去には考えられないほど発展してきている。

 
 
再三話して来たが、詰まる所「社会が“自由”と“多様化”を受け入れている」ということに繋がるのだ。

 
ファッションだけで言えば、「今日の自分は女子(男子)っぽい」ではなく「今日の自分は今っぽい」という感覚になっている。誰が何を好きになろうと“選択は自由”な時代になった今だからこそ見えて来るもの、新しい発見、があなたの目の前に広がっている。

 

だからこそ、同性に好意を抱いてしまうのも何ら不自然ではない。なぜなら“ジェンダーレス”な世の中なのだから。きっと、ファッションのように無意識にセクシャルマイノリティの存在を受け入れているはずだ。もし、それを「女々しいから」、「むさ苦しい」、「常識的に……」といった偏見で避けていたら、可能性を潰していることに他ならない。

 

 

“常識的におかしい”と思うくらいならば、“常識を覆す”ことを選ぶほうが、人生もっと豊かなもので無限(レインボー)の可能性に満ち溢れていくのではないだろうか?

 

 

 

Top Photo/TETU

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