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2016.04.13

クリスティアーノ・ロナウドにみる「ホモ」という言葉の侮辱

兼ねてからゲイ疑惑が浮上していた、サッカー選手クリスティアーノ・ロナウド。どちらかというと女好きのイメージが強いかもしれないが(ということでバイという言われもある)、ホモフォビアが依然として色濃いスポーツ世界では、やはりこのゲイ疑惑に賛否両論、“ホモ侮辱”のバッシングが加速しているという。

 
 
ことの始まりは、昨年10月。日本でもおなじみのK-1選手、バタ・ハリが「just married.=結婚ホヤホヤ」というコメントとともに、ロナウドを抱きかかえた写真をinstagramに投稿したことから、ロナウドのゲイ疑惑に一気に火が付いた。真相は明らかになっていないものの、ほかにも仲睦まじい写真がいくつか投稿され、疑惑は確信へと向かっている。

 
 
一方、バタ・ハリは以前からサッカー選手との浮名があったそうで、レアル・マドリード所属のカリム・ベンゼマやバイエルン所属のフランク・リベリーとも親密な関係だったと言われている。
 

スクリーンショット 2016-04-13 18.22.37source/Badr Hari’s instagram

 
噂によると、ロナウドはバタ・ハリに会うために週3・4回の頻度で、彼の住むモロッコとスペインをプライヴェートジェット(約25億円!)にて行き来しているそうで、自身のinstagramにもモロッコ訪問を示唆する写真をよく投稿している。写真には “ビジネス”と添えられているがどんなビジネスなのだろうか。中には、「ビジネスのためってあるけど、どうして彼がそんなにもモロッコを訪れてるのか誰か教えて!」というファンのコメントも。

 
 
 
ロナウド自身は、“ゲイ疑惑”騒動に対して否定も肯定もせず、「セクシャリティにはこだわっていない。大した問題じゃない」と答えているあたり、サスガは一流選手。

 

しかし、レアル・マドリード側は、イメージダウンやパフォーマンスの影響を懸念しているとのことで、そんなロナウドの動向をよく思っていないそうだ。

 
 
実際に問題は起きている。というのも、先日行われたレアル・マドリードとバルセロナの試合では、スタンドから「MARICON」=スペイン語でホモという言葉がずっと飛び交っていたというのだ。

 

スペインでLGBTの研究を行っているフランシスコ・ラミレス氏は「ロナウドはこの数ヶ月、タブロイドからスポーツジャーナリスト、そして選手にまで、悪意ある噂と侮辱の対象として“祭り上げられて”います。偉大な選手なのに、誹謗中傷にさらされ、恥をかかされ、傷つけられているんです」とコメント。さらに、こう続けている。「ホモフォビアの行為は、実際にホモセクシャルの人たちだけを苦めるだけでなく、そうでない人にも嫌がらせや侮辱、苦しみを与えているんです」

 
特に海外では、と付け加えないといけないかもしれないが、相手の性的指向とは別として、「それホモっぽい、ゲイっぽい」「ホモ野郎!」と“ホモ“という言葉が侮辱的な意味をまとって使われることがある。

 
それは暗に、ホモセクシャルを悪とみなし、罵しるために利用されていると言っても過言じゃないはず。では、自分の名前が罵りの代名詞とされたらどう思うのか

 
 
 
そんな「ホモ」と罵声を浴びる中、残り数分というタイミングでシュートを決め、チームを勝利へと導いたロナウド。試合後のロッカールームでは、「ホモ」という言葉に呼応するように、下着姿でチームのみんなと記念撮影をした模様。

 

スクリーンショット 2016-04-13 18.27.41source/Cristiano Ronald’s instagram

 
彼がたとえゲイだとしても、スーパープレーヤーなことに変わりはないはず。

 
もちろん、スターにアンチはつきものだ。だからといって、性的指向をかこつけて「ホモ」と侮辱するのはいかがなものか。

 
 
 

Top Photo/BUSINESS INSIDER

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