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2016.12.23

サンタ宛の手紙を何百通も受け取ったNYのゲイカップル、みなに幸せを届ける

NYに住むあるゲイカップルのもとには、毎年サンタクロース宛の手紙が数え切れないほど舞い込んでくるそう。はじめは間違えだし……と思っていたものの、誰かのためになるならと手紙に応えることを決めます。今では世界規模のプロジェクトに!

 

 

 

住所間違えで……1年に450通も

1612232source/LGBTQ NATION

 

NY・マンハッタンで一緒に住んでいたゲイカップル、ジム・グラウブ(Jim Graub)氏、36歳とディラン・パーカー(Dylan Parker)氏、35歳。彼らの前に住んでいた人から予め話は聞いていたそうなのですが、どうやら毎年住所を間違えた家族から、サンタクロース宛の手紙が届くというのです。

 

 

グラウブ氏はPeopleにこう語っています。
「誰も今まで返事をしたことはないみたいなんだ。僕たちが移り住んで最初の2年間くらいは、ほんの3〜4通だったから同じように返事をしてなかったし、何も考えてなかったよ。こんな感じ、『ああ、間違え電話ですね』」

 

 

しかし年々クリスマスが訪れるごとに手紙の数は増えていったそうで、なんと急激に増加した2010年の総数は約450通! なぜここまで急増したのか、なぜ彼らの住む場所が“クリスマス島東海岸局”に任命されたのか、ふたりにはまったく想像がつかなかったと言います。ただひとつ、すべての手紙に共通することがありました。それは、彼らの近くに住んでいる助けを必要とする家族から送られてきている、ということ。

 

 

「ブロンクスやクイーンズ、マンハッタン……みんな僕たちのご近所さんだったんだ。僕は彼らを助けるべき、そう感じたんだよ。もし仮に僕たちが手紙を郵便局に持って行ったとしたら、『送り主に戻します』とこどもたちに手紙が戻っちゃう。そんなの誰も望んでないよ」とグラウブ氏。

 

 

 

 

手紙の望みを叶えよう

1612231source/People

 

その年より、ふたりはすべての手紙の望みを叶えることに決めました。まずはSNSを通じで手紙のことを広めはじめ、話を聞きつけた映画製作に携わる友人、サラ・クライン(Sarah Klein)氏とトム・メイソン(Tom Mason)氏はふたりのために動画も作ってくれました。さらにそれがThe New York Timesに取り上げられたのです。

 

 

2010年に受け取った際は、450通のうち150通は夢を叶えることができたそうです。しかし、それから6年経った今も手紙は止まりません。その後ふたりはロンドンに引っ越すことになるのですが、Facebook上でプロジェクトグループを設置、現在アパートに住んでいる人とも連絡を取り、彼らの友人たちがそれぞれの手紙をスキャンして保管しています。ホリデーシーズンにはアパートを訪れ、サンタ宛の手紙がないか確認しているとのことです。

 

 

そして今。世界中の手助けもあり、助けを求める手紙に未回答のものはひとつもないそうです。

 

 

グラウブ氏は「すごいよね、グローバルな取り組みになったんだよ! ハワイやアラスカ、ドイツにロンドン、アブダビから東京まで色々な人が助けてくれるんだ。SNSのパワーだよね。アブダビに住む女性が、クイーンズのコロナに住む家族を気にしてくれるんだ、すごいことだよ」とコメント。

 

 

「多くの人がより大きな何かに対して繋がりを求めている、そんなことを示唆していると思うよ」とパーカー氏も加えています。

 

 

 

 

手紙を通して見えてきたもの

1612233source/People

 

手紙の内容は明るいものから真面目なものまで様々。大半が手書きで、他にもタイピングされたものやイラストが添えられたものなどもあります。ウィッシュリストは冬用の洋服やおもちゃ、靴、毛布など実用的なものが多いようですね。またほとんどの手紙に、サンタのためにミルクとクッキーを置いて待ってるよ!と約束が書き込まています。可愛らしいですよね。

 

 

1612234source/People

 

それぞれの手紙にどう返すかといったルールブックはないそうですが、すべての望みに応える協力者もいれば、できる限りのことをするという人もそれでOK。中には、手紙に応えた人が手紙を送った家族に仲間入りするなんてことも!

 

1612235source/People

 

 

彼らの住んでいたアパートの住所がなぜ選ばれたのかは、未だ解明していないそうで、教員向け新聞か教会のグループで何かをきっかけに始まったのかもしれないと仮想を立てています。また、『The Night Before Christmas/クリスマスのまえのよる』の著者クレメント・クラーク・ムーア(Clement Clarke Moore)氏の土地が近くにあることも推測として上がっています。事実、1800年代に本が出版された際には、ムーア氏もサンタ宛の手紙を受け取ったそうです。

 

 

 

ただ考えても答えが見つからないこの疑問。やがてはじまりを考えることをやめたというふたり。

 

 

「こう振り返ると、いかに懐疑的で凝り固まった考えに固執しているかに気付かされるんだ」とグラウブ氏。

 

 

パーカー氏も「プロジェクトを始めてから、僕が年を取っているからかもしれないけど、自分自身より大事なことに貢献することを学んだよ。たとえそれが未知のものであっても、欲求に囚われるよりもはるかに多くの幸せや目的意識に繋がっていく」と原因や結果を求め自己の欲を満たすよりも、行動することに意味があると語っています。

 

 

 

「僕たちは任務を果たさないとね。これはもう生活の一部だよ」

 

 

 

住所間違えからはじまったサンタ宛の手紙に、サンタとして幸せを届けるゲイカップル。寒い冬に、心暖まるハッピーストーリーです。

 

 

 

sb10069274b-007source/THE HUFFINGTON POST

 

サンタクロースは目に見えるものではなく心で感じるもの、ですね。いくつになっても。

 

 

 

ふたりのプロジェクト、「Miracle on 22nd Street」のFacebookページはこちら! あなたも誰かのサンタになりませんか?

 

 

 

Top Photo/People

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