TOP

NEWS

2016.12.19

トランスジェンダーの9歳の女の子、『ナショナルジオグラフィック』誌最新号の表紙を飾る

「ジェンダーレボリューション」と題した学術雑誌『NATIONAL GEOGRAPHIC(ナショナルジオグラフィック)』の2017年1月特別号。その表紙を飾るのは注目のトランスジェンダー活動家、9歳のエイブリー・ジャクソンです。

 

 

 

トランスジェンダーの若者にフィーチャー

 

1888年の創刊以来、世界各国で発行され親しまれている学術雑誌『NATIONAL GEOGRAPHIC(ナショナルジオグラフィック)』。

 

 

この度刊行される2017年1月特別号(12月27日刊行予定)は、“GENDER REVOLUTION=ジェンダー革命”を題材に、トランスジェンダーやジェンダーノンコンフォーミング(既存のジェンダーやセクシャリティにあてはまらない人)の若者に焦点を当てています。

 

 

 

1612191source/National Geographic

 

 

そんな特集号の表紙を飾るのは、幼いながら活動家として活躍するトランスジェンダーの9歳の女の子、エイヴリー・ジャクソン(Avery Jackson)。その表紙には、

 

 

「女の子として一番良いことは、今はもう男の子のフリをする必要がないということ」

 

 

というエイヴリーの言葉が添えられています。トランスジェンダーの人物がナショナルジオグラフィック誌の表紙を飾るのは、今回が初だそうです。

 

 

 

1612192source/gayapolis

 

米国ミズーリ州カンザスシティ出身のエイヴリーは、5歳の頃からトランスジェンダーであることをオープンにしています。YouTubeに「エイヴリーのストーリー」という動画を投稿、自分のアイデンティティをどう理解してきたか、いかに親にカミングアウトしたかなど、自らのトランジションについての記録を公開したことで、一躍脚光を浴びることに。

 

 

「生まれた時、医者は私のことを男の子だと言ったの。でも心の中で『私は女の子』って分かってた」。初投稿動画の中で、そう語るエイヴリー。「だから男の子のボティパートがあるかもしれないけど別に間違ってない、それでOKなの」

 

 

エイヴリはー自ら資金調達をし、トランスジェンダーハウスも設立しています。

 

 

「トランスジェンダーであることを誇りに思ってるし幸せをも感じてる。

 

周りの人々には、トランスジェンダーの人々を恐れないでほしいの。私はモンスターじゃないし、恐ろしい生き物でもない。私はただ他の人たちのように、人間として扱ってほしいだけなの」

 

 

 

芯の強さを感じるエイヴリーですが、もちろん辛いこともたくさん経験しています。それを乗り越えながら社会を先導する、若きトランスジェンダー活動家。彼女から学ぶべきことがたくさんありますね。

 

 

 

 

生まれてすぐに誰しもが与えられるラベル

1612193source/WASHINGTONIAN

 

 

また今回の刊行に関して、編集長のスーザン・ゴールドバーグ(Susan Goldberg)氏は以下のようにコメントしています。

 

 

「こどもたちのポートレートはとても美しいです。特にエイヴリーのポートレートは、“ジェンダー革命”という私たちのコンセプトをまさに体現したものだと感じました。

 

彼女のように、私たち全員が他人によって付けられたラベルを所有しています。“やさしい”とか“面白い”、“頭が良い”といった褒め言葉は誇れるものですが、厳しい意見は一生まとわりつく絶望的な負担になることがあります。

 

特に永遠的であり最も影響力のあるラベルのひとつが、生まれてすぐに付けられる“男の子”“女の子”なのです。ジークムント・フロイトの理論に基づけば、ジェンダーは解剖学的宿命ということですね。

 

今日、その信念は急速に根本から変化しつつあります。だからこそ私たちは、科学や社会システム、歴史的な文明といったレンズを通して、ジェンダーというテーマを探っているのです。

 

著名人に関する報道は多いですが、実在する当事者や私たちが日々学校や職場で直面している問題についての理解は、まだまだ乏しいです」

 

 

エイヴリーに加えて、この特集では8ヶ国にわたる80人の「9歳のこどもたち」のポートレートとストーリも展開しています。

 

 

 

「ジェンダー」という議題に、また新たな光が差し込むキッカケとなりそうですね。

 

 

 

Top Photo/National Geographic

KEY WORD

この記事が気に入ったら
"いいね!"しよう。

SECRET BOXでは最新のLGBT情報をお届けします。

RELATED ARTICLE

2016.12.23

NYに住むあるゲイカップルのもとには、毎年サンタクロース宛の手紙が数え切れないほど舞い込んでくるそう。はじめは間違えだし……と思っていたものの、誰かのためになるならと手紙に応えることを決めます。今では世界規模のプロジェク…

2016.12.22

ニューヨーク在住のとある男性が、ハロウィンにて『SATC』のキャリー・ブラッドショーに仮装。その写真をInstagramに投稿し、プライヴェート設定にしていたアカウントを公開するやいなや、ネット上で話題沸騰! キャリーを…

2016.12.14

心身の変化が顕著な思春期を境に、トランスジェンダーの若者のほとんどが「カラダの性」と「心の性」が一致しないことに悩みはじめると言われています。そんな若者たちにとって、心内を打ち明けられる電話ホットラインはとても大切な場所…

2016.12.09

とあるスピリチュアルグループ(超常現象研究者たち)が、同性愛の根本的な原因を突き止めたと発表し一部で話題となっています。それは遺伝的なものでもなければ幼少期のトラウマでもなく、なんと「幽霊」だというのです……真相はいかに…

2016.12.06

米国最大のLGBT人権団体ヒューマン・ライツ・キャンペーン(Human Rights Campaign、以下HRC)が、最もLGBTにやさしい企業2017年度版リストを発表。リスト入りした各企業も、Twitterなどを通…

2016.12.05

兼ねてからLGBTの厚い支持者でありアイコンでもある歌手のレディー・ガガが、トランプ次期大統領の執政を目下に、LGBTの権利発展に力を尽くすとBBCのインタビューに答え、LGBTコミュニティから熱い視線が注がれています。…

2016.11.29

ゲイをテーマにしたラブコメ映画『Eating Out』でお馴染みのイケメン俳優クリス・サルヴァトーレ。そんな“イマドキ”の彼と、彼の89歳のご近所さんノーマ・クックさんとの間に結ばれた、固い友情が美しすぎると話題になって…

2016.11.26

先週の木曜日、11月24日はアメリカの祝日、サンクスギビングデー=感謝祭でした。感謝祭に合わせて長期の休暇を取り、家族とゆっくり過ごしたり旅行に出かけたりする人も多い中、マドンナの姿はLGBTの若者たちとともにありました…

2016.11.19

プエルトリコが生んだセクシー歌手リッキー・マーティンが、兼ねてから交際していたシリア出身のアーティスト、ジュワン・ヨセフとの婚約を発表しました! ここにきて、またまたビッグなイケメンゲイ家族の誕生です♡   &…

2016.11.17

米大統領選から早くも1週間が経ちましたが、アメリカ国内では未だ支持者と反支持者の間で論争が繰り広げられています。反支持者の中にはリアルに海外移住計画を企てている人もいるそうで、そんな人々に向けてかスウェーデンのある男性が…