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LIFESTYLE

2016.12.08

人気俳優ジョン・バロウマン、ゲイであることを理由に解雇された過去の経験を語る

LGBTであることをカミングアウトして職を失った、あるいは職を失うことが怖くてカミングアウトできない。だからといって自分を偽って生きていくのは息苦しい……そんな葛藤を抱える人は少なくないはず。それは今活躍しているゲイ俳優も同じ。人気海外ドラマ『ARROW/アロー』のマルコム・マーリン役で知られる俳優ジョン・バロウマンがとある番組で、ゲイを理由に受けた仕事上の嫌がらせを告白しています。

 

 

 

オープンリーゲイの俳優ジョン・バロウマン

Betrayalsource/UNREALITY TV

 

1967年3月11日生まれの現在49歳、スコットランド出身の俳優ジョン・バロウマン(John Barrowman)。

 

 

幼少期は英国で過ごしながらも、父親の仕事の関係で渡米、イリノイ州の高校に通っていたそうです。その頃からミュージカルに出演していたというから、生粋の役者さんといった感じですね。その後イギリスに戻り、舞台俳優として『オベラ座の怪人』や『美女と野獣』をはじめとする数々の作品に出演しています。

 

 

また映画やTVドラマでも精力的に活動しており、1963年から続く英人気SFドラマ『Doctor Who/ドクター・フー』の新シリーズでは、キャプテン・ジャック・ハークネス役を演じ脚光を浴びました。後に、彼が演じる役が主人公となったスピンオフ『Torchwood/秘密情報部トーチウッド』が4シーズンに渡り放送されるという人気っぷり。2012年より放送開始となった『ARROW/アロー』にもマルコム・マーリン役で出演、今年に入ってカミングアウトしたコルトン・ヘインズも出演している作品です。

 

 

1612082source/cloudpix

 

役者として順風満帆な人生を歩んでいるジョンも、ゲイ俳優として有名なひとり。1991年に出会ったという現在のパートナー、建築士のスコット・ギル(Scott Gill)とは同性婚が認められたアメリカにて結婚をしています。イギリスでも当時から美形ゲイカップルとして注目を浴びていたのですが、今も変わらず素敵なふたりの美貌と関係性に、憧れを抱くゲイ男性も多いのではないでしょうか。

 

 

 

 

 

 

周りが求めるゲイ、求めないゲイ

Torchwood S2source/SciFiNow

 

兼ねてからゲイであることをオープンにしていたジョンですが、仕事の節々でいろいろなことを経験してきたそうです。まずとても有名なのが、米ドラマ『Will & Grace/ふたりは友達? ウィル&グレイス』のウィル役(ゲイ)を逃したこと。

 

 

当初ウィル役の候補としてジョンが候補に挙がっていたそうなのですが、プロデューサーの「ストレート=異性愛者すぎる」という一言で役を手に入れられなかったそうです。つまり、まったく“ゲイらしくない”という理由でゲイ役につけなかったということ。いかにメディアがゲイに対するステレオタイプを支配しているかが伺えるエピソードですよね。

 

 

とはいえ役に恵まれているジョン。『ドクター・フー』と『秘密情報部トーチウッド』で彼が演じたキャプテン・ジャック・ハークネスはパンセクシャル(全性愛)という設定で、後者のドラマでは性的描写も多かったことから、他男性との絡み合いもたっぷり。ただ、一部過激すぎとの理由で放送されなかった男性とのラブシーンも。それに対しジョンはこうコメントしています。「あれはストーリあってのセックスだった。ジャックの過去に何があったのか、彼に今何が起きているのかを部分的かつ包括的に知ることができる、ビッグシーンなんだ」。制作側は、同性愛が理由で放送しなかったわけではなくあくまで過激だったから、と主張していますが真意は定かではありません。

 

 

また以前も、「僕が頭を4回打たれたり、50人に百回以上刺されたり、人がオーブンの中で丸焦げになったりしてても誰も文句を言わないのに、男性ふたりがキスをしたら不平を言う」と、ドラマでも同性愛に対する偏見が拭えないことを訴えています。

 

 

 

 

クローゼットに戻れと言われた

1612084source/fanpop

 

そして今回、英人気トーク番組『Loose Women』に出演したジョンは、1996年にスタートしたTVシリーズ『Central Park West/セントラルパークウエスト』にて不当な扱いを受けたことを告白しています。

 

 

「プロデューサーたちにオフィスに呼び出されて、しかもそのうちひとりはゲイだったんだけど、彼氏の話をするなって言われたんだ。最終的に当時のその彼氏、スコットと結婚したんだけどね。つまりクローゼットに戻ってくれと頼んできたんだよ。だけど僕はスコットの元に帰って、『そんなのできない』って言ってたよ。

 

何年も自分自身になりたいって悩んできたし、同性愛者であることを隠したりしてたけど、一時期あることでいじめを受けてたんだ。だからこそ、僕はNOと言って自分の人生を生きてきたんだ」

 

 

この番組で弁護士役を演じたジョンでしたが、たった一話で南米に送られるという、いわゆる左遷のようなシナリオになっていたそうで、実質仕事を失ったことになります。しかし、番組自体も途中で打ち切られているんですよね。

 

 

ゲイである、LGBTであることで仕事や日常生活がうまくいかないこともあると思いますが、何より自分に正直にいることが幸せな人生を送る道標となるはず! ジョンもあの時NOと言えたからこそ、スコットとの関係が今も長く続いているのかもしれません。

 

 

 

Top Photo/Cambridge Corn Exchange

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