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2016.11.20

旅行を計画する時は気をつけて!LGBTに危険な5つの国

世界中のみながLGBTに寛容だったら—そんな想いは夢のまた夢。西欧諸国では同性婚が認められるなどの肯定的な動向が見られる一方で、同性愛を大罪とする国はまだまだ存在します。そういった国々で好き勝手振舞っては命を落としかねません。自ら危険に身を投じないよう、注意すべき国をチェックしておきましょう。

 

 

 

注意すべき国その1. ウガンダ

1611201source/UgandaFlag

 

南アフリカやモザンビークといった例外を除き、アフリカ諸国におけるLGBTの権利改革はあまり進んでいません。中でもウガンダは、最も非LGBTフレンドリーな国と言えるかもしれません。

 

 

2014年に反同性愛法が成立し、ウガンダの男女それぞれが同性と性的行為に及んだ場合、14年の禁固刑に処される可能性があります。何よりも“世界で最も残酷”と言われている刑務所に入ることそのものが、一番の恐怖だと言われています。また同性との性的行為に限らず、公の場でLGBTに関して言及したり、LGBTコミュニティを擁護したりするだけで拘留される可能性も。以前、つるし上げの形で同性愛者の顔写真が新聞に掲載されたことで、連鎖としてLGBT活動家が殺害されるといった事件も起きました。

 

 

さらに“Kill the Gays=同性愛者殺し”と称される別の法案を通そうとしているようです。刑罰を死刑に繰り上げ、法の力で同性愛者を絶滅させようという魂胆が……。

 

 

 

 

注意すべき国その2. イラン

1611202source/WIKIMEDIA COMMONS

 

イランは同性愛者にとってまさに地獄のような場所。国全体がホモフォビア(同性愛嫌悪)に包まれています。

 

 

以前こちらの記事でも報じましたが、同性愛者に対する拷問や虐待は日常茶飯事で、毎日のように刑が執行されています。同性愛者の友人がいるというだけでも法の下に裁かれます。ただし攻め側の男性が未婚の場合は、軽い刑で済む可能性もあるそうです。

 

 

イランでカミングアウトすることはほぼ不可能に近く、1987年に性転換を合法とする法律が成立したことで、LGBTのこどもをもつ親が、本人が望まない手術や治療を我が子に無理強いするといったケースも発生しています。

 

 

 

 

注意すべき国その3. ロシア

1611203source/DR.ODD

 

もはやロシアは非LGBTフレンドリーとして有名な国ですよね。

 

 

2013年6月に同性愛のプロパガンダ(宣伝)行為に罰金を科すという「同性愛宣伝禁止法」が成立し、国中で反同性愛の士気が高まっています。公の場で同性愛について語ることも処罰にあたる可能性があります。さらに、フーリガンによる同性愛者やその支持者に対する虐待、拷問などが多発しているそうです。同性愛者の関係そのものを犯罪行為とみなしているわけではありませんが、同性愛嫌悪がLGBTの人々を圧迫していることが見て取れますよね。

 

 

また一時「警察はゲイの親からこどもを誘拐しても良い」というもはや理解できない法律を可決しようとしていたそうです……。結局、成立には至らなかったそうですが、そういった発想が生まれること自体が末恐ろしいです。

 

 

 

 

注意すべき国その4. シンガポール

1611204source/National Heritage Board

 

意外!と思った方も多いのではないでしょうか? 同性愛者だからといって殺されるわけではありませんが、これといって良い進展もないのがシンガポール。

 

 

この国はとても変わっていて、女性と関係を持っているレズビアン女性は、2007年より逆に法によって護られています。ところが、なぜかゲイ男性は2年の禁固刑に処される可能性があるといいます。他の反LGBT国と違い、最近では実際に刑が執行されることはほとんどないそうですが……。このように同性愛者であることは犯罪ではないものの、同性愛者であることをオープンにするのはNG。LGBTは未だクローゼットにいることを強いられています。

 

 

シンガポールのLGBT活動家が増えてきてはいるものの、国自体がとても保守的で、政府が動く可能性はほぼゼロに近いとのことです。同時に反LGBT派も主張を繰り返しているため、最近では、プライドパレードなどのLGBT権利イベントに参加したり後援するのはやめてほしいと、政府が外国企業などに通達したそうです。

 

 

メディアも政府の支配下にあるため、テレビや新聞、さらにはウェブメディアまでもがLGBTの悪い部分だけを報道しなくてはいけないという実態があります。また、カミングアウトしている同性愛者にインタビューした場合は、罰金を支払わなくてはいけないそうです。

 

 

 

 

注意すべき国その5. ナイジェリア

1611205source/WIKIMEDIA COMMONS

 

PEWの調査によると、ナイジェリアの人口約87%が、「同性愛は受け入れられない」「同性愛は罰せられるべきだ」と回答しているそうで、反LGBTトップ国に堂々のランキング入りを果たしています。

 

 

刑法の下、同性愛行為は法律に違反するとされ14年間の懲役となる可能性があります。また、同性愛支持者にも10年間の懲役が課されるそうです。ナイジェリアでもシャリア法が施行されている地域では、同性愛は死刑罪となります。実際のところ、これまで死刑判決は一度も下されていないそうですが、石打ちなどの拷問を受け死に至ることがほとんどのようです。さらに、同性愛者かもしれないと思う人物のことを当局に報告しない(隠す)だけでも刑務所行きになる場合があるとのことです。

 

 

また報告書によると、ナイジェリアの医師はLGBTに関する知識がまったくないどころか、同性愛者に対するサービス提供を拒否、さらに同性愛者を“罰する”当局に受け渡すそうです。そのため、ナイジェリアでカミングアウトすることはほぼ不可能とされています。もはや誰を信じればいいのか……!?

 

 

 

日本に住む日本人からしたら、まったく想像がつかないことばかりですよね。これらの国を訪れる予定がある、というLGBTの方は心苦しいかもしれませんが、セクシャルアイデンティティやジェンダーアイデンティティは隠したほうが良いかもしれません。

 

 

1日でも早く、世界中のLGBTが生きづらいと感じなくてよい世の中になりますように。

 

 

 

 

Top Photo/THE HUFFINGTON POST

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