TOP

LIFESTYLE

2016.11.14

時代の最先端を行っていた!世界初のゲイ人形「ゲイボブ」をご存知ですか?

日本のリカちゃんに取って代わる海外の人形と言えば、バービー人形やその彼氏ケンを思い浮かべる人が多いと思いますが、1977年に“世界初のオープンリーゲイ人形”として「ゲイボブ」がリリースされていることをご存知ですか?

 

 

 

Gay Bob/ゲイボブって誰?

1611141 source/THE HUFFINGTON POST

 

「Gay Bob/ゲイボブ」は世界初のゲイ人形として、元広告幹部を務めていたハーヴェイ・ローゼンバーグ氏(ゲイではないそう)によって考案され、彼の会社であるギズモ・デベロップメントを通じて販売されました。付属の説明書には、「ゲイボブと一緒にクローゼットから出よう!」というなんとも心強いスローガンが記載されています。

 

 

 

1611142

 

1978年に出版された当時の記事にはローゼンバーグ氏の言葉が引用されているのですが、どうやらゲイボブはポール・ニューマン(写真左)とロバート・レッドフォード(写真右)を足して2で割った感じをイメージして作られているとのことです(似ているのか……!?)。

 

 

 

1611143source/THE HUFFINGTON POST

 

33cmのゲイボブは、ネルシャツにタイトなジーンズ、カウボーイブーツというクールな出で立ちをしています。またイヤリングをしていたり、ファッショナブルなレザーバッグを持っていたり、注文ができる人形用ファッションカタログなるものが付属されていたりと、かなりオシャレ度の高い人形です。

 

 

 

1611144source/THE HUFFINGTON POST

 

さらに特筆すべきはゲイボブの体のつくり。一般的に人形は人間の性器を模していないことがほとんどですが、パンツを脱ぐと立派なアソコがこんにちは!するゲイボブ。これは画期的、というよりかなり時代の先を進んでいますよね。

 

 

 

 

ゲイボブは予想以上にメッセージ性が強かった!

1611145source/QUEERTY

 

ゲイボブは見た目のインパクトだけで最先端を進んでいたわけではありません。約40年前の人形でありながら、こどもたちやその他関連する人々に宛てた、同性愛者を包括したメッセージがかなりしっかりしているのです。

 

 

その謳い文句にはこう書かれています。

 

 

「ハイ!男の子たちに女の子たち、そして大人たち……私はゲイボブ、世界で初めてのゲイ人形です。なぜクローゼットに詰め込まれてるかって?『クローゼットから出てくる』ということは本当の自分を認めよう、そして自分自身を恥じることはないよっていう表現なんだ。もう何も恐れることはない、同性愛者であることを恥ずかしがることもない、事実を隠す必要もない。同性愛の人々がこういったことを説明する時に、『クローゼットから出てくる』っていう言葉を使うんだ」

 

 

 

また後半部分にはこんなことも記載されています。

 

 

「……同性愛の人々は、ストレートの人々と何ら変わりはありません。誰しもがクローゼットから出ることができたら、怒ったりイライラしたり、怖がったりする人もいなくなるでしょう。自分を恥じない人こそ、より親切で理解力のある愛らしい人なんです。自分自身に正直になることは簡単ではありません。実際はかなりの勇気がいります。でも覚えておいてください。ゲイボブだってクローゼットから出てくる勇気を持っているのだから、あなただってできますよ」

 

 

 

1977年リリースという年代を考えると、“ゲイの人形”という設定自体が当時の社会に大きな打撃を与えたことが想像できます。同性婚といった夢のような話はまだまだ縁遠く、小さな町や郊外に住む人々にとっては、よりクローゼットにいることが強いられていた時代です。しかし2ヶ月で2,000体が売却され、最終的には生産予定の10,000体が完売したといいます。またゲイボブのデビューの後を追うように、LGBTに関連した人形たちが続々とリリースされることになります。

 

 

 

 

LGBTに触れる機会が今でこそ多くの人に開かれてきたものの、それでもゲイ人形が馴染むような社会ではないですよね。もちろん、ゲイボブ自体が生んでしまう“ゲイのステレオタイプ”があることも否めませんが、こどもたちに「カミングアウト」「クローゼットから出てくる」ことはなんぞやということを説いたゲイ人形は、今でも時代の最先端を行っているように思えます。

 

 

 

Top Photo/THE HUFFINGTON POST

KEY WORD

この記事が気に入ったら
"いいね!"しよう。

SECRET BOXでは最新のLGBT情報をお届けします。

RELATED ARTICLE

2016.12.28

前編に引き続き2016年の振り返りとして、今年LGBTであることを公にカミングアウトした著名人をご紹介。SNS上で公表する人もいれば、スピーチでさらっとセクシャリティを明かす人もいたりと、カミングアウトの方法は人それぞれ…

2016.12.27

早いもので2016年も終わりに近付いています。オーランド銃乱射事件をはじめ、LGBTコミュニティにとってもとても色濃い1年だったのではないでしょうか。様々な問題が未だ平行線を辿る中、LGBTの可視化も決して好転したとは言…

2016.12.24

海外のアダルト動画サイト「Pornhub」が、クリスマス関連の検索ワードランキングとその上昇値を発表。多くの人が、シーズンに合わせてアダルトサイトを有効活用していることが判明しました! その気になる人気検索ワードとは? …

2016.12.18

日本では恋人たちのクリスマスも、欧米では家族で過ごすことがほとんどです。こどもたちにとって素敵な祝日、冬となるように親たちは大奮闘するんですよね。レズビアンママたちも例外ではありません! Instagramにも可愛すぎる…

2016.12.17

フィットネスサイト「Fitrated.com」のリサーチャーが2,000人以上のアメリカ人を対象に、パートナーのカラダのどのパーツに最も魅力を感じるかについての調査を行いました。今回は、ゲイ男性・レズビアン女性の回答に絞…

2016.12.12

家族や恋人、友人などクリスマスは大切な人と過ごしたいですよね。そんなクリスマスをテーマにしたテレビCMが、心浮き立つ音楽とともに世界各国で流れています。特にヨーロッパでは、LGBTにそっとフィーチャーしたCMが話題なんで…

2016.12.08

LGBTであることをカミングアウトして職を失った、あるいは職を失うことが怖くてカミングアウトできない。だからといって自分を偽って生きていくのは息苦しい……そんな葛藤を抱える人は少なくないはず。それは今活躍しているゲイ俳優…

2016.12.04

12月に入り、街の雰囲気もより一層クリスマス色に染まってきましたね。25日の本番に向けて、プレゼントを用意したりパーティの準備を進めたりと大忙しの人も多いと思いますが、まだまだ周りの雰囲気に置いていかれている……というゲ…

2016.11.30

「セックス・アンド・ザ・シティ」のキャリーにゲイの親友スタンフォードがいるように、キラキラ輝いた女性のそばには、的確なアドバイスを与えてくれるゲイ男性の親友がいるイメージですよね。ステレオタイプ色が強い通説ではあるものの…

2016.11.25

ストレートの男性に比べて、ゲイ男性には負けず嫌いの人が多いと感じませんか? 「競争心」は努力や成長の糧となるため、決して悪いことばかりではありません。ただ、あまりにも頑張りすぎると途中で息切れしてしまいます。きっとそんな…