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EDITOR'S

2016.10.05

【編者の雑談】ジェンダーのステレオタイプを超えたおもちゃ屋さんのCMが話題に!

意識しているしていないに関わらず、こどもが手にするおもちゃにも“男の子用” “女の子用”と見えないラベルが付けられていると思いませんか? あるトイストアのCMは、シンプルながらもそんなステレオタイプを覆すメッセージが込められているとして話題になっています。

 

 

 

男の子だってプリンセスになれる!

1610051source/METRO

 

「If I Were A Toy/もし僕がおもちゃだったら」というタイトルが付けられたそのCMは、アイルランドとイギリスで主に展開しているトイストア「SMYTHS TOYS SUPERSTORES」が9月末に新しくリリースしたもの。

 

 

歌手ビヨンセのヒット曲「If I Were a Boy」の替え歌に載せて、タイトル通り、もし自分がおもちゃだったら……と男の子が想像するストーリー仕立てのCMとなっています。ロケットのような翼を身につけて宇宙を飛んだり、ダンスをしたり、オートバイに乗ったり、何よりも注目を集めたのはドレスに身を包みプリンセスになるシーンです。

 

 

 

 

「SYMTHS TOYS SUPERSOTRES、よくやったわね。ジェンダーに関わらず、遊びたいおもちゃで遊んでいいんだよってこどもたちに教えてくれる素晴らしい広告👏🏼 」

 

 

 

 

「この広告すっごく好き!プリンセスになりたいっていう男の子たちを何人も知ってる」

 

 

 

ジェンダーのステレオタイプにがんじがらめになってしまっている社会。ロケットやオートバイは男の子の遊びとして納得がいくかもしれませんが、プリンセスになるって女の子の遊びじゃない?と思ってしまいがちですよね。その考えをフラット化したのがこのCMなのです。

 

 

 

 

幼少期に可能性を摘み取らないで

1610052source/SmartKids ASIA

 

「将来は何になろう?」「大人になったら何にでもなれるんだ!」。幼い頃は、あらゆる可能性に満ちた未来に、夢を描いていた人も多いはず。でもある時気付くんです、何にでもはなれないと。その第一の障害として顕著なのがジェンダー。女の子は王様にはなれないよ、男の子だったらタフで強くなくちゃと周りから情報を叩き込まれることで、知らずと将来が限定されてしまうんですよね。特に、ジェンダーアイデンティティに悩むこどもたちにとって、周りの圧力は幼少期にとても大きな影響を与えることになります。

 

 

男の子がドレスを着ることは何も間違っていないですし、そのことで性的志向や性自認を限定する必要もないと教えてあげることが大事なのではないでしょうか。おもちゃに限っても、デザインでなんとなくジェンダーを限定してしまっているものなどが多く見られますが、おもちゃはおもちゃ。本来は男の子が使おうと、女の子が使おうと構わないもののはず。

 

 

 

編者自身、幼い頃はいわゆる男の子が好きだとされる『ウルトラマン』シリーズが大好きでフィギュアを集めたり、一方で女の子に絶大な人気を誇ったセーラームーンにはまっては、衣装や変身グッズを買ってもらったりしていました。親が好きなものを好きに選ばせてくれたので、その点はとても感謝しています。

 

 

でも世間一般的に、女の子が男の子向けのおもちゃで遊ぶと「男勝りだな〜」と言われたり、女の子向けの遊びを男の子がすることには、さらに厳しい目が向けられることもあると思いませんか? セーラームーンごっこは女の子限定なイメージでしたね。友達の弟が参加する時は、美少女戦士ではなくタキシード仮面役。当時は、私たちもそれが普通のことだと思って遊んでいましたが、もしかしたら弟くんはセーラームーン役をやりたかったかもしれないですよね。こういったジェンダーに対するステレオタイプは、意識しないとなかなか抜けないと思います。というよりも、意識すべきことなんですよね。

 

 

 

日本は、比較的ジェンダーレスなアニメやおもちゃが多いのも事実です。いまだ世界的な人気を誇る「ポケモン」も、ジェンダーに関わらず楽しめる作品ですよね。このようにジェンダーを限定せず遊べるものを創り出していくことに加えて、SYMTHS TOYS SUPERSOTRESのCMのように、男の子が女の子の遊びをすること、女の子が男の子の遊びをすること自体に、ステレオタイプを抱かないような社会の仕組みを作る必要があるのではないでしょうか?

 

 

 

SYMTHS TOYS SUPERSOTRESの広告動画はこちら!

 

 

 

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