TOP

EDITOR'S

2016.03.03

愛がクィアカップルを持ち上げる…トリック仕掛けのアート写真<後編>

『The Huffington Post』のQueer Voices担当エディター、ジェームズ・マイケル・ニコラス氏とフォトグラファーのデイモン・ダーレン氏が手掛けるアート企画の紹介<後半>編! 前編を見てない人はぜひチェックしてほしい。

 

Sarah(23)とMia(24)の場合

56b7c94a1f00000d012177e1Damon Dahlen/Huffington Post

—どうやって出会ったの?
Mia(写真下):大学で出会ったの。いつも共通の友達がいてお互いに知ってはいたんだけど、最終学年の秋に軽い挨拶を交わしたり、SNSでコメントし合ったりするまでは、全然共通する部分がなくて。それで冬休みに、Instagramのダイレクトメッセージで連絡先を交換したの。3週間で何千ものテキストを送りあったり、その後FaceTimeで何時間も喋ったりして、ついに学校が始まる最終学期に付き合い始めたの。

—どのくらい付き合ってるの?
ちょうど付き合って2年目をお祝いしたところ。

—お互いにとって愛とは?
愛は、どんなに過酷なことでもしたいとう思うこと、そしてお互いの間では、傷つけあう痛みは重要かつ必要なこととして向き合うこと。


 

Ryan(26)とMatthew(25)の場合

56a0039a2a00006e00030f20Damon Dahlen/Huffington Post

—どうやって出会ったの?
Ryan(浮いている側):ルイジアナ州立大学で出会ったんだ。学級新聞を一緒にやっていて、ちゃんと話したのは“チャイムナイト”っていう新聞部が毎学期開くパーティーで。Mattのパンツに僕が飲み物をこぼしちゃって、その夜はずっと謝り続けてたんだ。残りが今に至るってわけ。

—どのくらい付き合ってるの?
6年一緒にいるよ。

—お互いにとって愛とは?
Ryan:僕にとっては、愛はパートナーシップかな。僕が料理が嫌いなことをMattが認めてくれて、それで彼が美味しい料理を作ってくれるんだ。彼はまったくって言っていいほど地図が読めない、だから僕がすべての道案内をする。もちろん、ロマンスだったり、愛し合い笑い合ったりもするけど、例え僕たちがシワシワの耳も聞こえないおじいちゃんになっても、マットは僕の弱さを知ってて、それを利用する代わりに、弱さを埋めてくれて、人生を満たしてくれる。だから、彼を僕の片割れと呼べれて幸せだよ。

Matt:キーラ・ナイトレイだったら「僕にとって、君は最高だよ」ってタイプの愛を欲しがると思うけど、僕は違う。「僕は君を愛してる。でも君は何の話かわからないんでしょ。」って言う、『ムーンライズ・キングダム』に出てくるサムみたいな感じがいい。だって愛って天井に仕上げするみたいなんだ—ヒビの間を埋めるように。タイルが落ちてきたりしたら、違う人がタイルをあてがうでしょ。どうやってするか学ぶのには時間がかかるんだ、そして僕たちが上手くできてるかも分からない。でもRyanと僕みたいに学び続ければ、このかたく結ばれた絆は壊れないってこと。

 

Alexandra Nicole(22)とNayeli(24)の場合

56a151fa2a00006e000310d2Damon Dahlen/Huffington Post

—どうやって出会ったの?
Alexandra Nicole(浮いている側):学校の友達を通して。嬉しいことに、最後同じクラスになれたの。

Nayeli:それまで会ったことも見たこともなかったんだけど、共通の友達がお互いを紹介してくれたの。そしたら次の学期にクラスが同じになって。授業の最初に、Alexandraが席に座るのを手伝ったのに、彼女ったら気づかなくて、部屋の端っこに座ろうとしたの。授業が進むにつれ、最終的によく話すようになって、一緒にいる時間が長くなっていったわ。

—どのくらい付き合ってるの?
大体3年ね。

—お互いにとって愛とは?
Alexandra Nicole:愛って気持ちが進化してく感じ。愛は、いつどんな時でも相手をサポートすること、突然の笑い話だったりブルックリンで美味しいタコスを見つけたり、そんな瞬間を生きること、そして最高の本の物語の中で迷子になって、でもそこから離れたくないこと。カーラ・モリソンが『Comparite』の中で、“あなたと一緒に世界を知りたい”って歌ってるようにね。

Nayeli:Alexandraは多分、私がこう言うって分かってると思うけど、唯一私が考えられるのは、ロバート・スミスが歌った『Lovesong』のラインにあるの。“あなたは私をまた無欠完全な気分にしてくれる”って。愛は、一緒に成長して学んでいく中、お互いをサポートしてで作られていく無欠完全な感覚なの。そして、本当に気にかけている人と、世界を冒険して探索している時に幸せに思う感覚。

 

Parker(21)とCole(23)の場合

56996ce02a00002c00030a2aDamon Dahlen/Huffington Post

—どうやって出会ったの?
Cole(浮いていない側):大学で出会ったよ。

—どのくらい付き合ってるの?
2年。

—お互いにとって愛とは?
Cole:ハッパを吸いながら『Bad Girls Club』観ること。

Parker:愛は複雑さや違いを通してお互いに向き合いながら、共通の喜びをシェアする、そのバランスなんだ。パートナーシップの計画でありながら、自分自身のことでもあるんだ。信頼と同時に安心感を巻き起こすことでもある。つまり、愛は報いるし、試しもするし、育くむものなんだ。

 

Daniel(29)とRishi(29)の場合

56a009a62a00006e00030f2f
Damon Dahlen/Huffington Post

—どうやって出会ったの?
Dan(浮いている側):NYで共通の友達を通して2011年に出会った。Rishiには友達以上のものを感じたんだ、だからそれに従って、今に至る!

—どのくらい付き合ってるの?
2016年3月で5年になるね。

—お互いにとって愛とは?
Dan:愛は自分のすべてを相手にも自分にも与えることができるってことかな。良いことも悪いことも、その中間のすべても。愛は内側と外側の両方で起きる気持ちの表現方法というか。公とプライベートみたいな感じ。人生の最高に楽しくて快感な部分を経験させてくれるとともに、弱さや脆さの可能性もこじ開けるんだ。それは思いついた言葉の残像とともに感情を感じられるようになる。僕にとってはそれが本当の意味で生きること。触れることができて、すべてを感じるっていうね。

Rishi:僕にとっては、愛は一番ピュアな自己表現。恋してる時って、本当の自分に対して自由だし、決めつけないでしょ。(OK、ほとんどの場合ね。)それ以上、何が欲しい? ありのままの自分を受け入れられることなの。良いも悪いも、変なところも素敵なところも、癖も個性を構成する欠点もね。

 

Jess(35)とSarah(33)の場合

56bb7f481a00009c01ab2636
Damon Dahlen/Huffington Post

—どうやって出会ったの?
Sarah(浮いている側):今はなきPark Slopeにあったレズビアンバーで、10年前に友達を介して会ったの。

—どのくらい付き合ってるの?
3年半ね。

—お互いにとって愛とは?
Jess:愛は、自分自身がどんな人か分かってくれてて、それでいて一緒の冒険したいって思ってくれるパートナーを見つけること。

Sarah:愛は安全で、心地良くて、自分のことを深く知り本当に愛してくれる人といるという至福のこと。

 

Ryan(34)とCliff(34)の場合

56b4e4871f00000d012176c6
Damon Dahlen/Huffington Post

—どうやって出会ったの?
Cliff(浮いている側):アリゾナの学校にいる時に人生が重なって、NYでまた。

—どのくらい付き合ってるの?
8年。

—お互いにとって愛とは?
Cliff:愛とは完全な理解。人生における信用や信頼、どんなことでも成功すること。それは相手の強さがあってこそ。

Ryan:愛は理解だってこと、賛成だね。愛は完璧なんだ。愛は語らない。お互い一言も交わさないで隣に座っている、つまり愛は永遠に平和な静けさなんだ。愛は仕事から帰るステップの笑顔や気力なんだ、そして1日のことを話す。愛は誰も知らない、けど無限でずっと広がり続けてる。愛は僕を笑顔にしてくれる。


 
それぞれのカップルの間に宿るそれぞれの「愛」が、物質としては見えないけど、何か存在するものとして、写真の中で物語っているのを感じられる。お互いをかけがえのないパートナーとして、信頼し支え合い、またそれは意識的ではなく、相手の幸せとそこに繋がる自分の幸せを願ってのこと。その愛に、性別は関係ないと感じさせる、素晴らしい企画だ。

all sources from HUFFPOST QUEER VOICES

KEY WORD

この記事が気に入ったら
"いいね!"しよう。

SECRET BOXでは最新のLGBT情報をお届けします。

RELATED ARTICLE

2016.12.01

レイプと聞いて、男性の被害者を思い浮かべる方はほとんどいないのではないでしょうか。強姦事件の発生の割合からいくと、男性が加害者であることのほうが多いかもしれませんが、だからといって男性被害者の存在を否定してしまうのは間違…

2016.11.07

GLAADが2016-17シーズンのテレビレポートを公表。過去に比べLGBTQの露出が増えたものの、まだまだ改善すべき問題があることを提示しています。特に顕著なのがLGBTQ内での差別。とにかくレズビアンキャラが死んでし…

2016.10.16

昨今、出会い系アプリを通じて出会った者同士愛を育んでいる人も多いと思いますが、素性が分からない人、こちらが意図せぬ目的で利用している人と出会う可能性もあるのがシステムの盲点ですよね。今回はそんな出会い系アプリの危険性を再…

2016.10.05

意識しているしていないに関わらず、こどもが手にするおもちゃにも“男の子用” “女の子用”と見えないラベルが付けられていると思いませんか? あるトイストアのCMは、シンプルながらもそんなステレオタイプを覆すメッセージが込め…

2016.09.13

先週末にメキシコで起きた「反同性婚デモ」にて撮影された1枚の写真が物議を醸しています。そこには、大勢の抗議者と警察車両を前に、両手を広げて立ちはだかる1人の少年が写し出されています。この緊迫感ある情景から、何を感じますか…

2016.09.01

海外ドラマ『ホワイトカラー』などで知られるイケメンゲイ俳優マット・ボマー。この度、新ドラマにてトランスジェンダーの女性役に抜擢されたのですが、これはトランスジェンダーに対する差別だと物議を醸しています。果たして、彼は断る…

2016.08.30

2015年にカミングアウトしてから、何かとイケメンゲイ枠で様々なメディアに取り上げられているフリースキーヤーのガス・ケンワージー。その見た目のカッコ良さに体中がとろけそうですが、中身も素敵すぎる真のイケメンなんです。 &…

2016.08.21

「好き」と「嫌い」は深層心理が同じだと言われています。その相手を嫌いと思うのは、自分の嫌な部分を相手に投影しているから、あるいは自分が持てない相手の価値観を妬ましく思っているから。それと同様に、際立って同性愛嫌悪を示して…

2016.08.07

東京五輪を4年後に見据えた、リオオリンピック2016が開幕!スタジアム工事の遅れや、治安問題が不安視されていたものの、始まってみれば大きな盛り上がりをみせています。開幕早々、複数の種目において日本選手がメダルを獲得してい…

2016.08.06

ヘイトクライムが未だ残るものの、欧米諸国や日本では、少しずつセクシャルマイノリティに対する理解が広まってきたように思えます。しかし、一部の国では同性愛=死に直結するのです。「編者の雑談」第12弾では、国による同性愛の捉え…