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2016.08.19

今すぐ誰かに話したくなる!LGBTにまつわるオリンピックの歴史的豆知識〜前編〜

早いもので、リオオリンピックも残すところ後2日。今回は史上最多のLGBTアウトアスリートが参加、大会中にカミングアウトした選手もいました。そこで今回は、初期の古代ギリシャオリンピックから現在に至るまでの、LGBTにまつわる歴史的ストーリーを集めてみました!

 

 

 

 

01. LGBTI総参加者は250名以上!

1608191source/instinct

 

1928年アムステルダムオリンピックを皮切りに、約250名以上のLGBTIオリンピック選手が出場しています。リオオリンピック以前の結果だけでも、内113名が少なくともひとつはメダルを獲得しており、44名に関しては複数のメダルを獲得しています。セクシャルマイノリティだからといって、劣るなんてことはまったくありません!

 

 

 

 

02.古代オリンピックでは同性愛が当たり前!

1608192source/EAGLES and DRAGONS Publishing

 

古代ギリシャで開かれていたという古代オリンピック(オリンピュア祭典競技)は、男性のみかつ裸での参加に限られていました。また、古代ギリシャでは同性愛は極々普通のことで、多くのアスリートが同性、つまり男性と関係を持っていたと言われています。

 

 

 

 

03.体格が良すぎて参加できない!?

1608193source/DEN STORE DANSKE

 

1908年ロンドンオリンピックのこと。当時28歳だったデンマーク出身のゲイ体操選手ニルス・ブックは、“体格が良すぎる”という理由でオリンピックに参加できませんでした。後にコーチとなり、彼の体操スタイルが世界的に導入されるようになります。未だにその影響力を感じさせますが、一方でナチズムのスポークスマンでもあったそうです。

 

 

 

 

04.ドイツ代表の初ゲイオリンピック選手!

1608194source/mid-day

 

1928年、ドイツ代表のオットー・ペルツァーが記録に残っている初のゲイオリンピック選手と言われています。当時の800M、1500M世界記録保持者でしたが、怪我のため惜しくもメダルは逃しました。1934年に同性愛が理由で逮捕されナチスの強制収容所に入れられてしまいますが、1945年にアメリカ軍によって解放されています。

 

また、同じくドイツ代表のルネ・ジンテニスも初のLGBTIメダル獲得者として記録されており、当時オリンピック競技のひとつであった芸術部門で銅メダルを獲得しています。

 

 

 

 

05.「男だ!」と罵られた女性アスリート

1608195source/imgur

 

アメリカ代表のヘレン・スティーヴンスは1936年ベルリンオリンピックで、世界記録保持者であったポーランド代表のスタニスラワ・ワラシェビッチに打ち勝ち、陸上競技100Mで金メダルを獲得します。しかし、あまりの好タイムを出したために「男だ!」と非難を浴びることになったのですが、それはまったくのでたらめ。

 

そして、惜しくも銀メダル獲得となったワラシェビッチは後に強盗に襲われ殺されてしまいます。検視の結果、インターセックスだったことが判明しました。彼女の記録は抹消されることなく今も残っています。

 

 

 

 

06.ヒトラーのお気に入り彫刻家はゲイだった

1608196source/Wikipedia

 

ヒトラーが権力を握り、セクシャリティや創造の自由が完全に抑圧された時代。オリンピックを「ユダヤとフリーメイソンによる発明」と非難したという記録もあります。

 

しかし、ヒトラーのお気に入り彫刻家アルノ・ブレーカーは(非公開の)ゲイだったそうです。彼が使命されて創作したという裸のアーリヤ人像は、ブレーカー自身の同性愛に対する性的空想が込められているのではないかと言われています。ちなみに、ブレーカーがナチズムを支持していたという記録はありません。

 

 

 

 

07.願いを叶えることができなかった天才

Alan Turingsource/QUEERTY

 

“コンピューター科学および人工知能の父”との呼び名を持つアラン・チューリング。長距離走を得意としていたアランは、世界大戦後にオリンピックに参加することを自身の課題としており、多くの大会にも参加していました。残念ながら、怪我を負ったことでイギリスのオリンピックチームに選ばれる機会を逃してしまいます。

 

後に同性愛が理由で逮捕され、当時同性愛の治療薬とされていた女性ホルモンを投薬されるなど苦しい経験をし、その2年後に自殺を選択します。

 

 

 

 

08.同性愛者のオリンピックを創設したお医者さん

1608198source/meaws

 

アメリカ代表の10種競技選手トム・ワデルは、1968年メキシコシティオリンピックにて第6位入賞を果たしています。後に医者となったワデルは、1974年にサンフランシスコのカストロで開業。その2年後、ワデルとそのパートナーが、全国誌『People』の表紙を飾った初のゲイカップルとなります。

 

さらに、1982年には同性愛者を対象とした「Gay Games/ゲイゲームズ」というゲイ向けのオリンピックを創設します。「ゲイオリンピック」と名付けたかったそうですが、国際オリンピック委員会に使用を禁じられます。他にオリンピックをうたった大会は多くあるため、ワデルは「私がネズミやカニ、複写機やアルメニアだったら、(ネズミオリンピックといった)自分のオリンピックを持てるのに、ゲイだというだけでできない」という言葉を残しています。残念ながら、その4年後にエイズで亡くなっています。

 

 

 

 

09.LGBT最年少オリンピック選手!

1608199source/Sport.Pravda.sk

 

チェコ出身のフィギュアスケート選手オンドレイ・ネペラは、13歳の誕生日を迎えた1週間後の1964年インスブルックオリンピックに初出場、1972年の札幌オリンピックでは金メダルを獲得と、輝かしい功績を残したLGBT最年少のオリンピック選手です。悲しいことに、彼もエイズのため38歳で死去しています。

 

 

 

 

10.時の人、ジェンナーの活躍

16081910source/PINOY EXCHANGE

 

ケイトリン・ジェンナー(旧名ブルース・ジェンナー)は1972年ミュンヘンオリンピックに参加、1976年モントリオールオリンピックで金メダルを獲得した10種競技選手。現在、トランスジェンダーを公表しているジェンナー。カミングアウト後のインタビューで、不快感を少しでもなくすためブラとパンティーを身に付けていたことを明らかにしています。

 

 

 

 

後編に続く!

 

 

 

Top Photo/UNIVERSITY OF CAMBRIDGE

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