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2016.08.10

苦難を乗り越え!中国初となる「ミスター・ゲイ」を決めるコンテスト開催

この度、中国で開催されたミスター・ゲイコンテストにて、見事Meng Fanyuが優勝に輝きました。世界を舞台にしたMr Gay World/ミスター・ゲイ・ワールドの派生イベントとなりますが、LGBTにとって良い環境が整っているとは”決して言えない”中国において、当事者の可視化につながる好機会となりました。

 

 

 

LGBTの意識を高める良き場として

 

 

中国でミスター・ゲイコンテストが開催されるのは、本年度が初となります。実は、2010年にもコンテストが開かれる予定だったのですが、警察により閉鎖されてしまったのです。LGBTコミュニティに対して寛容になりつつある6年後の今、やっと周囲の反対を受けずに、無事開催することができたそうです。

 

 

 

大会のオーガナイザーであるケイト・サン氏曰く“より健康的でポジティブ、そしてエネルギッシュ”という側面に重きを置き、コンテストの開催場所であるクラブでは、無償でHIV検査を行うなどクリーンなイメージを前面に、周囲の非難を避ける準備をしたそうです。また「大会は何ら政治と関係はなく、単純に楽しいイベントをつくる、ということだけにフォーカスしています」と付け加えています。

 

 

1608101source/theguardian

 

1ヶ月以上に渡る審査により、優勝に輝いた27歳のMengは「この大会はLGBTコミュニティの意識を高める、とても良き場です」とコメント、続けて「ほとんどの人がLGBTが何なのかすら知らない、カミングアウトすることだって未だに難しい。だから自分こそが立役者だと証明しなくてはいけないんです」と気持ちを露わに。

 

 

 

「次は、世界大会に挑戦してみたい。世界の舞台に立って、人々に言いたいんだ、僕は中国出身のゲイだって。そして、中国のLGBTシーンは活気に満ちてるよって示したいんだ」

 

 

 

1608102source/PinkNews

 

徐々にLGBTが可視化してきているものの、多くが自分の性的指向を隠して生活している中国。コンテストの参加者ですら、実際にカミングアウトしている人は数人だったそうです。

 

 

 

 

規制も多く関心が薄い、まさに閉鎖された環境

1608103source/Benja Aquila’s Blog

 

今回のコンテスト開催に至るまでも、多くの困難がありました。

 

 

今年3月に“異常な性的関係、性行為”の描写を禁止するガイドラインが導入され、LGBTカップルやロマンスを扱ったテレビコンテンツは、不倫や近親相姦、性暴力と同等だとして全面禁止に。ちなみに、ガイドラインには魔術行為やグロテスクな刑事事件なども含まれており、そういった迷信や残虐行為とLGBTの関係性が並べられているのです。そして、テレビコンテンツ規制の1週間後には、人気ゲイウェブ動画シリーズ「Addicted」が、警告なしに全解除されました。

 

 

1997年に同性どうしの性行為が免罪とされたものの、これといってLGBTを保護するような法は整備されていません。日本と同様に、同性婚も法律上では認められておらず、中国のNPO団体WorkForLGBTが行った調査では、国全体としても人口の39%だけが同性婚法に賛成。過半数である残りの人々は反対、あるいは無関心ということになります。

 

 

 

とはいえビジネス面では少し傾向が違うようで、ゲイ専用出会い系アプリが人気の投資先となっている模様。団体創設者のスティーブン氏は「中国政府は人権こそ理解していないが、LGBTの権利に経済効果がある、ということだけは理解しているのでしょう」と皮肉交じりのコメントを残しています。事実、中国で絶大な人気を誇るアプリ「Blued」は27万人のユーザーを獲得しています。ただし、このアプリのユーザーを対象に行った調査によると、たったの5%しか公にカミングアウトしていないそうです。

 

 

 

 

まだまだ多くの課題が残る中国ですが、ミスター・ゲイコンテストを足掛かりに、少しでもLGBTコミュニティへの理解が深まると良いですよね。日本では過去にミスター・ゲイコンテストが開催されていたようですが、今は盛り上がりを見せていない!? ようです。

 

 

みなさま、もし開催が決定しましたら参加したいですか?

 

 

 

Top Photo/PinkNews

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