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LIFESTYLE

2016.08.02

あなたはコンドームをつける派ですか?それともつけない派?

医学の発達ととともに、人間の体をコントロールしやすくなった現代。錠剤ひとつでウイルスの感染を防ぐことができる、こんなに良いことはないですよね。でもそれは、100%ベストな方法だという訳ではありません。今、改めてコンドームの意義を考えるべきなのかもしれません。

 

 

 

「3、4回SEXした後に、PrEPを2年もとり続けているし、つけたままだと気持ちよくないからコンドームなしが良いって彼が言うんだ」そう語るあるゲイ男性は、その相手と会うのをやめたそうです。

 

欧米では主流となりつつあるPrEPですが、そのPrEPを使用している人とそうでない人、そしてコンドームを使う人と使わない人がかなり明確にグループ化してきているそうなのです。

 

 

 

PrEPとは?

1608011source/VICTORIAN AIDS COUNCIL

 

PrEP、正式名称「Pre-Exposure Prophylaxis」は暴露前予防投薬、つまり感染を防ぐためにHIV陰性の人が常用的に服用する薬となります。仮にパートナーがHIV陽性だとしても、自分がPrEPを服用していれば感染しないとされています。

 

事前に大規模調査で実証されており、2011年に報告されて以来欧米で普及してきました。アメリカでは保険も効くこともあり、多くのゲイ男性が服用しているそうです。

 

 

 

 

PrEPを服用していればコンドームなしで良いのか

1608012source/In Plainspeak

 

80年代より、HIVはアナルセックスにより感染が拡大している、そしてそれはコンドームで防ぐことができるとされていました。それが今はPrEPの投薬のみでHIV感染を防げるというのです。きっと多くの人がコンドームなしのSEXのほうが好きですよね。ただ、相手がいくらPrEPを服用していると主張したところで、100%安全かと言ったらそうではないのです。(もちろんコンドームも破けたら……という危険性があるので、100%安全でないことは記述しておきます)

 

 

PrEPの効果は証明されているので、HIVの感染はきっと防げるかもしれませんね。ただ、長年付き合っているパートナーならともかく、行きずりの相手の場合、コンドームなしでやりたいがために嘘をついている可能性もありますし、他の性病にかかっている可能性がないとは言えません。

 

また、現段階では特に投薬による異常が報告されている訳ではありませんが、この先数十年投薬し続けてまったく身体に害がないとは、言い切れないでしょう。

 

 

 

7月18〜22日に、南アフリカ・ダーバンにて第21回国際エイズ会議が開催されました。そこで発表された研究報告によると、

 

(1) HIV陽性でも、検出が不可能なレベルのウイルス量であれば、事実上感染の原因となる可能性は低い。現状、ストレートそしてゲイのカップルの間で行われた性交渉5,000回を対象にした研究では、感染したという報告がひとつもされていない。

 

(2) アメリカ国内でのPrEPの使用が急増しているが、大半が高齢、白人、ニューヨークやサンフランシスコといったゲイのメッカにいる人々である。人種に関係なく、多くの若者の間では高い確率でHIVは潜伏している。

 

(3) フランスとカナダで行われた大規模な研究によると、PrEPを週に4回使用するだけでもHIV感染予防に効果的とのこと。しかし、コンドームをつけない人が増えたのも事実。

 

 

 

よって、クラミジアや梅毒、淋病といった性病(STDs)にかかるゲイ男性が増えているそうです。アメリカでは昨年だけで43万4,456件もの性病報告があり、内5万4,275件は男性同士のSEXで、一昨年より10%増加しています。

 

 

ある患者は、梅毒を治療するために、かなりの痛みを伴うペニシリン注射を打っているそうです。「SEXはコンドームなしで楽しむものだと考えてたけど、甘かったです」。そんな彼は、相手のHIVを疑うことなく常にコンドームなしで行為に及んでいたと言います。

 

またHIV陰性のゲイ男性も、快楽のためにプロテクトしないSEXを楽しむにはリスクが高すぎると話しています。「コンドームをつけたくないがゆえに、薬物を体に長期投入すること自体間違ってる。僕にとってはメリットがないと思う」。

 

 

 

 

ジェネレーションギャップが少なからずある

1607803source/THE HUFFINGTON POST

 
今でこそHIV患者は減ってきたようなイメージがありますが、80年代にエイズ患者が発見されてからというもの、世界中が恐怖に包まれました。

 

しかし、その時代に比べたら医学も発展したことにより、恐怖心が和らいでいると思うのです。ですので、年齢的なものもあるのでしょう。HIVに対する危機感は世代によってもかなり違います。

 

 

 

「僕は、HIVやAIDSが恐ろしいものだと植えつけられた90年代育ちだからね」と語るのは31歳のゲイ男性。PrEPにより、逆に恐怖が解放されたそうで「僕の周りのHIV陽性の人たちは、治療のおかげでみんな普通の健康的な生活を送っていて、HIVに対する恐怖を軽減してくれたんだ。PrEPはもっとだよね。他の性病のことを考えるとコンドームも……とは考えるけど、それは一瞬だけ。今さらコンドームをつけるのは無理だね、正直」。

 

危険だと思って慎重になる世代の人もいれば、今は危険じゃなくなったんだとコンドームにサヨナラを告げる人がいる、さらに知識がない世代は好き放題やってしまう。

 

 

 

これらはすべて欧米での動向であり、日本ではPrEPが主流でないこと、また欧米に比べると感染者が少ないことが挙げられますが、海外のゲイ男性と情事を楽しむことだってあるでしょう。仮に、相手がPrEPを服用しているからコンドームなしで大丈夫と言ってきても、本当に大丈夫なのか自分でジャッジしなくてはいけません。

 

 

PrEPの服用+コンドーム=プロテクトの可能性が高まるんです。だったら念には念を、コンドームもつけたほうが良いのではないでしょうか。一時の快楽により、その後辛い思いをしても構わないのか、それとも安全なSEXを楽しんでいくのか……すべてはあなたの意識次第です。

 

 

 

Top Photo/THE HUFFINGTON POST

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