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2016.07.26

【編者の雑談】バイじゃなくてレズビアンかも…それって実際どう判断するの?

早くも第11弾となる「編者の雑談」ですが、今回はバイセクシャルを過渡期としてレズビアンと自認するには、どういった根拠が必要なのか考えてみたいと思います。レズビアンをテーマにはしていますが、バイ→ゲイでも同じことが言えるかもしれませんね。

 

 

 

バイセクシャル?それともレズビアン?

1607261source/rebloggy

 
バイセクシャル、レズビアンとラベルを貼られるのが嫌な時もあります。どちらでも良いじゃん、と思うかもしれませんが、性的指向が何なのかを解明するには、結果ある程度カテゴライズしないと自分の中でも納得がいかなかったりするものです。コミュニティの中でさえも、LGBTのカテゴライズは自然とされていますしね。ということで、それを前提に“バイセクシャルじゃなくて、レズビアンと自認すること”について話を展開していきます。

 

 

 

あなたが女性だとして……
今までの人生、男性と女性両方と恋愛関係になったことがある。
でも今は、男性よりも女性のほうがずっと好きだ。
過去に男性との恋愛経験があるということはバイセクシャルなのか。

 

 

 

このように、自分はバイセクシャルなのか、それともレズビアンなのかと悩んだことがある人もいるのではないでしょうか。いわゆる、性的指向の模索といったところですが、どのような根拠を持ってレズビアンと自認できるのかふと疑問に思いました。

 

 

生まれた時から同性にしか興味がないというなら答えは簡単ですが、事実レズビアンと自認している人々の中にも「はじめは男性と関係を持っていた」という人も多くいるそうです。

 

バイセクシャルは、性的にも感情的にも男性と女性両方に惹かれるという特徴があるのですが、現状女性だけが好きで、今後男性を好きになることがほぼ無いだろう、という場合はバイセクシャルである可能性が薄まるそうです。ということは、ある一定の性的モラトリアムを経て、その後「女性だけが好き」という結論に至ったら、レズビアンということになるのでしょうか。

 

 

ただ、好きっていう感情はそう簡単に整理できなかったりもしますよね。

 

 

 

 

古典的な方法で性的指向を計ってみる

1607262source/Design Thesis

 

男性よりも女性に性的な感情を抱きますか?
男性と女性、キスされて嬉しいのはどっち?
男性の体、女性の体どちらのほうが魅力的?
性的妄想の対象は男性ですか?女性ですか?
どちらの性別と将来的に一緒になりたいですか?

 

 

1948年、性科学者アルフレッド・キンゼイ博士は「キンゼイ・スケール」という性的評価尺度を同僚らと開発しました。0〜6とXという8つの項目に分かれており、0に近いほど異性愛、6に近いほど同性愛、Xがアセクシャルというカテゴリーになっています。上記のような幾つかの質問に答え、その回答からカテゴライズしていきます。

 

 

もともとこのキンゼイ・スケールは、個人の性的アイデンティティや性的指向の把握を目的として設計されたわけではなく、セクシャリティは人生において流動的かつ変化するものであるということを証明するためでした。そのため、評価基準に疑問の声が上がっているのも事実。また、自分の経験に基づいた自己評価で計るため、自分に正直に答えない限り正確な答えは出てきませんし、ストレートだと判断された女性でも、歳を重ねて数十年後に女性と恋に落ちる、なんてこともありえなくないのです。

 

 

キンゼイ・スケールで出た結果じゃバイセクシャルなのかレズビアンか分からないじゃんということでして。では、性的関係においてはどう違いがあるのでしょうか。

 

 

 

 

レズビアンはセックスライフをより楽しんでいる!

1607263source/Tumblr

 
レズビアンのSEXでも異性カップルのような役割分担がされることもしばしばですが、ストレートやバイセクシャルの女性に比べて、レズビアンのほうがオーガズムに達する確率が高いとされています。

 

 

約8,500人の女性を対象にしたある研究では、レズビアンの77.8%がSEX中のオーガズムを楽しんでおり、36.8%が少なくとも一度に一回はオーガズムに達する、20.6%が複数回達すると回答しています。

 

 

他にも以下のことが報告されています。
—大多数の女性は週に複数回セックスを行っている。
—44%が週に複数回、オナニーを行っている。
—貝合わせは別に一般的なことではない。
—モノガミーの関係のほうがオーガズムに達しやすい。
—オーガズムに達するカップルのほうがよりセックスライフを楽しんでいる。

 

 

一概に、バイセクシャルよりレズビアンのSEXのほうが良いという話でもないし、SEXの相手によりけりかもしれませんが、もし男性よりも女性とのSEXのほうが良いと感じ始めた時点で、レズビアンの扉は開けてきているかもしれませんね。

 

 

 

 

正直、こうだったらバイセクシャルじゃなくてレズビアン、という世界基準的な根拠はなかなか見つからないと思います。でも、(男性には性的にも感情的にも惹かれないとして)魅力を感じた誰かと恋に落ちる、その相手が女性であり、純粋に女性が好きなんだなと自分の気持ちに素直になれるなら、レズビアンと自認して良いのではないかなと思います。

 

 

例え、30年後、40年後に異性が好きになったとしても、その時にやっぱりバイセクシャルだったのか〜と軽く考えるくらいが、ちょうど良いのかもしれません!

Top Photo/its-lesbianworld

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