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2016.07.19

飛び込み王子トム・デーリー、婚約者のおかげで今の自分があると語る

2012年ロンドンオリンピックの飛込競技メダリスト、トム(トーマス)・デーリー。2013年にカミングアウト、映画脚本家ダスティン・ランス・ブラックと昨年婚約し、本年もオリンピックに参加と順風満帆の人生を送っているように見えるが、この度『The Times』で2012年以降スランプに陥っていたと明かしている。

 

 

 

飛び込みを辞めようと苦悩

1607191source/RARELY WEARS LIPSTICK

 

トム・デーリー(Thomas Robert Daley)は英国出身の男子飛込競技選手。10m高飛び込みを専門とし、2012年開催のロンドンオリンピックでは10m高飛び込み個人で銅メダルを獲得。その華麗な姿から、“飛び込み王子”との呼ばれも。本年リオデジャネイロオリンピックでもメダルを狙う選手のひとりとして注目されている彼だが、今回『The Times』に胸の内を明かした。

 

「2012年のオリンピック以降、すごい辛い時期を過ごしていて、トレーニングに戻りたくなかったんだ。モチベーションも失くしていた。もうダイビングはしたくないのかも、オリンピックにも出たくないのかもって悩んでたんだ。普通のティーンエージャーのように遊びたかったんだよ」

 

 

 

銅メダル獲得という輝かしい功績を残しながらも、その後PTSD(心的外傷後ストレス障害)に悩まされていたという。国民の期待が高かったが故に、ロンドンオリンピック当時、本領を発揮できなかったトムは誹謗中傷の格好の餌食にされてしまう。また、多数カメラのフラッシュが原因で競技に集中できず、再演技をするといった場面も。

 

「僕は、審判に再演技はなしと言ってもらいたかったんだ。でも、再演技を命じられた。18,000人の前でまた失敗するんじゃないか、と人生で一番恐怖を感じた時だったよ。それからというもの、飛び込むこと自体できなくなってしまったんだ。脳裏にカメラのフラッシュが焼き付いてた。傷付いてたんだよ。最小限のトレーニングはしてたんだけどね、悪くなる一方で。それでコーチが少し休みなさいと言ってくれて8週間の旅に出たんだ。最高の時間を過ごせたよ」

 

 

 

 

「ゲイ」という言葉から始まるいじめ

1607192source/Mirror

 

プリマス大学に進学するより前に、いじめにあっていたことについてもインタビューに答えている。12歳の時よりユースオリンピックなど様々な大会で功績を残してきているため、トムに対する周りの妬みもあったのだろう。「ゲイ」という言葉とともに、いじめの標的にされていたという。そんないじめの事実を知った父親は学校の対応を見かねて、いじめの事実をメディアに公表、後にトムを転校させている。

 

 

「周りの人は僕の行動に難癖をつけて、ゲイって呼んできたんだと思う。セクシャリティに関してだったとは思わないんだ。学校では、いつ誰にでも起こり得ること。例えば、もし誰かがチョコレートをあげなかったら、もらえなかった子は『そうゲイゲイしくするなよ〜』って、別に攻めるつもりもなく使うんだ。SNS上でも同じだよ。でも、僕はもうそんなの気にならないよ」

 

 

 

 

最大のサポーター、ランスとの出会い

1607193source/Instinct

 
また、婚約者についても語るトム。2013年に同性と付き合っていることをYouTubeにて公表している。その後映画『ミルク』などの脚本を手掛ける映画脚本家のダスティン・ランス・ブラックと交際していることを公にし、昨年は婚約も発表している。

 

 

「お母さんは知らなかったよ。なんとなく会話している中でかな。家でバーベキューをしてたんだけど、ランスがバーガーを作ってて、僕はキッチンにいたんだ。それでお母さんに『ランスをどう思う?』って聞いたら、『いい人よ。ハンバーガー作るの上手だし』って返してきたんだ。それで、彼と付き合ってることを伝えたよ。そしたら、『同性愛の関係なの…?』って聞くから、『うん』て返したら、『あら、そう』って。週末に彼を自宅に招いたっていうのに、気付いてなかったんだよ! でも僕はラッキー、すんなりいったから。中には怖い話も聞くでしょ」

 

 

2013年にドン底を味わっていた時に出会ったのが、ランスだったそう。「急に混乱から解き放たれた感じ。彼が大きな、本当に大きな支えなんだ」お互いに、プロポーズのための指輪を用意していたというロマンチックな話も。

 

 

☀️🇪🇸❤️🇪🇸☀️

Tom Daleyさん(@tomdaley1994)が投稿した写真 –

 

トムのInstagramには、仲睦まじいツーショットがたくさん。

 

 

 

続けて、インタビューにこう答えている。
ランスこそ、僕が飛び込みを続けている一番の理由だよ

 

 

自信を取り戻したトムは、間近に迫ったオリンピックを楽しみにしているとのこと。「今年570点を記録しているのは、僕と中国選手くらい。僕の参加した大会では、中国陣営はここ2回勝っていないから、ハットトリックをかまさないとね!」

 

 

 

Top Photo/ENEWS

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