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2016.05.25

【編者の雑談】もし自分のこどもがゲイだったらどうすべき?

お子さんがいる方、そして将来こどもをもうけようと考えている方へ「もし自分のこどもがLGBTだったら」ということは考えたことがありますか? AB型や左利きと同じくらい存在するという事実を目の前に、今や他人事とは思えないはずです。「編者の雑談」第6弾では、カテゴリーを同性愛に絞ってこどもにどう対応すべきか考えていきたいと思います。

 

 

同性愛は自然なことだと教えてあげる

1605251source/what the flicka

 

残念ながら、今の日本の教育では同性愛を知る機会があまりありません。自分の親が同性愛カップルなら話は別ですが、日本では同性婚が認められていないですし、異性カップルの両親のもとに生まれたこどもにとって「男親と女親がいて、ふたりの好きという気持ちから自分が生まれた」という図式が当たり前になってしまっています。大人と違って、特にこどもの置かれる環境では同性カップルを目にすることも少ないと思うので、そんな中で自分は同性が好きかもしれない……という気持ちが芽生えると、周りに同じような人がいないため、自分はおかしいんだとひとり悩んでしまうのです。
そういったことを防ぐために、まずは普段から同性愛は自然だということを教えてあげることが大事になってきます。

 

先日ニュースになった話題なのですが、オーストラリアで放送された「Kellogg’s/ケロッグ」のCMの中で、女性同士がキスするシーンが描かれ、それがこどもにとって不適切だと抗議の声が上がったそうです。

 

ケロッグの製品は小さい頃からよく食べてるという人も多いのではないでしょうか? ヘルシー食材として注目されているフルーツグラノーラだけでなく、ケロッグはこども向けのコンフレークも多数発売しているため、ケロッグが何かを知っているこどもも多いと思います。
だからこどもがCMに注目して見てしまうのも理解できるのですが、そもそもケロッグ側としてはCMの対象はヘルシー志向の女性に向けたものであり、女性同士がキスすることはなんら自然な日常の一部として描いているだけといのこと。

 

ここで、こどもに不適切だからCMを辞めろというのはどう考えますか。女性同士のキスがこどもに悪影響だと考える方が、後によっぽど悪影響になるかもしれません。いじめの加害者にだってなる恐れがあります。

幼少時期であれば、それを見て親に質問してくるかもしれませんよね。そういった時は良い教材、好機会だと考え、それとなく同性愛が自然なことだと教えてあげる方が良いと思うのです。

 

「今、好きな男の子いるの?女の子いるの?」と最初から異性と決めつけないで、好きな相手のことを聞いてあげたりするのも良いかもしれませんね。そこで、同性にまったく無関心であればそれはそれ。

 

ケロッグのCMはこちら

 

自分のこどもは別!という考え方をなくす

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source/Thrive!

 

ありがちなのは同性愛に理解はあっても、自分の子に限ってそれはない、また別問題と考えてしまうこと。

 

「これは一時の迷いで、そのうち異性愛に戻るだろう」とか「どうすれば異性愛に戻るのか」という声が聞かれるそうです。親心は理解できますが、はなから本人の好きな気持ちをねじ曲げるのは正しいことでしょうか。それは本人を否定することになりかねません。また、孫の顔が見れないかもといった自分の希望をもとに考えを勝手にこどもに押し付けるのは、こどもにとってはただのプレッシャーでしかありません。

 

まずは、本人の話に耳を傾けて、理解してあげることが大事です。性的指向について、ともに考えてあげましょう。ゲイ、あるいはバイセクシャルの可能性だってありますし、今回は同性愛に絞ると述べましたがトランスセクシャルの場合だってあるんです。異性愛を前提に否定から入るのではなく、本人の味方であることを伝え、話を聞いてあげるだけでも、感受性豊かなこどもにとっては大きな良い一歩となるのです。

 

 

他人の目を気にしないこと

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source/crosswalk

 

誰しもが“世間体”を気にします。特に、自分のこどものこととなると周りの目が気になって仕方ないという人も多いと思いますし、逆にそんな周囲のうわさをするのが大好きな人も多いものです。

 
でも、もしあなたが、自分のこどもがゲイだから周りから変な目で見られる、と恐れているなら立派なホモフォビアです。周りに何を言われようと、こどもの味方なのが親。こどもの拠り所は親であるべきだと思います。

 
そんなあなたが、他人の目を優先するがゆえに、率先してこどもの気持ちを殺してしまうのはどうなのでしょうか。
まったく他人の目を気にしないよう意識することは大変だと思います。でも、第一優先がこどもであることを忘れないようにしましょう。
また、同性愛の親としての悩みが募るようだったら、そういった親の会に参加して、気持ちをシェアするのも良いかもしれませんね。

 

 

社会全体の目が変わるなら、親だってそもそも気にすることではないんですよね。ちょうど導入で、LGBTと左利きの割合が同じと記述したので余談として進めさせていただきますが、昔左利きは「ぎっちょ」と呼ばれ不自由な者だとレッテルが貼られるため、右利きに矯正されていたと言われていますよね。でも、今は左利きで何ら問題はないですし、皆普通に生活しています。ちょっと不便だなと思うことに関しても、左利き用の●●といったアイテムが開発されたり、皆が住みやすいと思えるような工夫が自然とされてきています。左利きだから人に言えない、迷惑がかかる、罪を犯してるわけではないですよね。
スケールは違えともLGBTも根本は一緒なんではないでしょうか。それが当たり前にさえなれば、誰も気に咎めないこと。

 
そういった社会になれば、親もこどもも悩む必要がなくなる……近い未来に実現することを祈るばかりです。

 

 

 

Top Photo/HUFFPOST

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