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2016.05.20

【編者の雑談】ありのままじゃダメなのか~嘘ばかりの写真~

世の中に出回っている写真のほとんどが、かなり手直しされていることはみなさまお気付きのはず。「良く見られたい」願望は誰しも持ち合わせていることでしょう。でも、写真で偽ってまで、自分を美化する必要があるのでしょうか。SNS上で写真をシェアすることが流行っていますが、嘘をついていない写真がどれか分かりますか?

 

 

BuzzFeedでは、調査隊の4人があるセレブリティのそっくり写真を撮るプロジェクトを行っています。それぞれの願望はこの4人。

 

photoshop_idealbody2-1024x488source/gaystarnews

 

左からジョン・クラシンスキー、クリスティアーノ・ロナウド、ジャスティン・ビーバー、そしてチャニング・テイタム。いわゆる“パーフェクトボディ”のイケメン。

 

それぞれ、自分のボディイメージに満足のいっていない調査隊が撮影にトライしています。筋肉の影を施したりと念入りなメイクをしてから、セレブと同じポージングを決めたらシャッターが切られます。そして、手を加えた後に出来上がった写真がこちら。

 

photoshop_idealbody1-1024x639
photoshop_idealbody3
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source for 4 pictures/gaystarnews

 

Photoshopの威力ってホントにすごい。なんでもできちゃうんです。
無駄な脂肪が削ぎ落とされ、完璧な逆三角形のマッチョになった4人、なんだかモテそうなナイスガイに見えますね!

 

この撮影の様子は動画でも見ることができます。

 

 

 

論点はここからです。撮影後、4人は写真の素晴らしさは感じるけれど、結局のところ自分には満足いっていないといったコメントをしています。そう、どれも本当の自分じゃないから。

 

アジアのチャニング・テイタムに変身したユジンは「すばらしい作品で心打たれたよ。ずっとこういう風になりたかったし。でも、今いざ自分の目の前でこの写真を見ると、太っていると思っていること自体がボディの問題というか。自分を卑下することって、まったくもって自信につながらないよね。自分の見た目に問題があると感じるなら、それは見た目を変えなきゃいけないこと以上に(心の)奥深い問題だと思う」と語っています。

 

 

写真はいくらでもいじることが可能な世の中になりました。
パーフェクトになった自分を周りに見てもらい、褒めてもらえることで嬉しいと思うのは自然なことです。それがまったくもって悪いということではありません。

 

でも、本当の自分ではない偽りの姿を褒めてもらえることで、現実世界でも満足できるのでしょうか。加工された写真の自分と、本当の自分を見比べてどうでしょう。他人に加工されるならまだしも、自分で欠点を隠そうとしていますよね。その時点で、ユジンがコメントしているように本当の自分には自信がないことになります。
SNS上で自己を誇大に表現して積み上げたものは、結局偽りでしかない気がします。

 

 

そもそも社会には「パーフェクション」に対する虚像があります。目が大きくて顔が小さくて、体が細くて胸の大きい女の子が可愛い、背が高くて筋肉がついた綺麗な顔の男の子がかっこいい。憧れのセレブや芸能人はみなそう。だからそうなりたい、そうならないと、と見えないプレッシャーのようなものが常にまとわりついているのではないでしょうか。
セレブリティの写真だって、中にはうんと加工されているものが多数あります。

 

誰のためにそうなりたいのか、それが自分のためになるのか考えるのが一番分かりやすいかも。BuzzFeedの調査隊4人は、写真を盛ったところで自分の何のプラスにもならなければ、満足もしないと言っていますよね。

 

 

もっと自分らしさに自信をもってありのままで過ごしてみるのも良いのではないでしょうか。みなが嘘を固めていくから、より美化した世界が求められていくのです。それは異性愛を美化し、同性愛が虐げられるのと同じ要素をちょっぴり感じるのです。

 

 

パーフェクションとはなんでしょうか?
ありのままではダメなのでしょうか?

自分を含め、多くの人にこの質問を問いたいですね。

 

 

 

Top Photo/gaystarnews

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